家づくりに結露対策は必須?結露が招く悪影響や対策方法などを紹介

当ページのリンクには広告が含まれています。

結露はしっかり対策しておかないと、健康や建物に悪影響を及ぼす危険性があります。住み始めてから結露に悩むことに対して、ストレスに感じる方も少なくないでしょう。

そのため、家づくりの段階から結露対策を施しておくことが大切です。事前に対策しておくことで、住む人が安心して暮らせるストレスのない住まいにできます。

そこで、この記事では結露について原因や対策方法、対策の具体例などを紹介していきます。結露対策について考えている方は参考にしてみてください。

目次

結露とは

結露には表面結露と内部結露の2種類あり、普段目にするところに生じるのが表面結露、壁の内側や床下、天井裏など目につかないところに生じるのを内部結露といいます。

結露とは、気温や湿度の状況によって水蒸気が水に代わり、水滴となる現象です。結露は、空気中の水蒸気が冷やされて液状化したもので、気温に関係なく、水蒸気の量が多いと発生します。

ただ、空気は含める水蒸気の量が温度によって異なるため、温度が高い程結露が多くなります。結露が生じる要素は以下3つです。

  • 湿度が高い
  • 通気性が悪い
  • 換気をしていない

これらができていないと、結露が発生してしまいます。では、結露が発生していないとどんな影響があるのか、以下で解説していきます。

結露は建物劣化やカビ・ダニの原因につながる

結露を放置すると、カビやダニが発生し、建物劣化やシックハウス症候群につながってしまいます。

結露によって水分がたまることで、カビやダニが繁殖しやすくなります。シックハウス症候群などのアレルギーの原因につながったり、床や壁に浸み込み、建物が劣化してしまうため要注意です。

また、結露による湿気は、天井や壁、床などの建材のカビや腐食、サビなどにつながり、住宅性能や耐久性を低下させてしまいます。すると、光熱費が上がったり、メンテナンス費用がかさみ、家計に悪影響を及ぼします。

そのため、健康面、建物面、費用面のすべてにおいて、結露対策を施すのは大切です。以下で、結露対策をした家を作るポイントをお伝えするため、参考にしてみてください。

結露対策をした家づくりをするポイント3つ

末永く健康的かつ快適に住み続けるために、家づくりの段階から結露対策をしておくことが重要です。結露対策をした家づくりをするポイントは以下3つです。

家づくりの参考にしてみてください。

ポイント①計画換気の徹底

結露を防ぐためには、計画換気が大切です。結露は空気が一定の場所にたまることで起こります。こまめに換気をしていないと、空気が入れ替わらず、結露を起こしてしまうため、計画的な換気が必要です。

現在、24時間換気システムの設置が義務化されていますが、他にも、対角線上にある窓を2か所以上空ける、24時間換気システムの導入など、風の通り道を作り、湿気を含んだ空気を室外へ排出しましょう。

ポイント②断熱性を高める

結露が生じないようにするためには、室内外の温度差をなくすことが大切です。そのためには、建物の断熱性を高める必要があります。

外断熱、内断熱をしっかり施し、室外の気温に左右されない家づくりがポイントです。家の断熱性能が高いと、結露の発生を抑えられるだけでなく、光熱費も削減できます。

断熱性能の高い断熱材や窓ガラス、サッシなどを使用して、断熱性能を高め、結露対策だけでなく、健康面や光熱費も対策していきましょう。

ポイント③気密性を高める

建物の隙間がどれくらいあるのかを指すのが気密性です。建物に隙間が多いと湿気を含んだ空気が家の中や壁の中に入り込み、結露につながります。

気密設計と気密施工で建物の隙間を減らし、室内外の空気の出入りを少なくすることで、室内の温度を一定に保てます。室内の温度を一定に保つのも、結露の発生に有効です。

除湿・気密シートを壁や天井に使用し、気密性能を高め、室内や建材の中に湿気が入るのを防ぎましょう。

結露対策をした家を作るための具体例5つ

結露対策をした家づくりのポイントを紹介しましたが、実際にどんな対策ができるのか、具体例を紹介していきます。

ここでは、具体例を5つピックアップしたため、参考にしてみてください。

具体例①水蒸気が出ない暖房器具を使う

暖房器具は寒い季節に使用しますが、水蒸気が出るものだと結露が生じやすくなります。そのため、水蒸気がでないものを使用して、結露しにくい空間を作りましょう。

石油ストーブやファンヒーターなどは使用している家庭が多いですが、部屋を暖める際に水蒸気が発生してしまうため、湿度が上がり結露しやすくなります。結露対策には、エアコンやパネルヒーターがおすすめです。

具体例②自然素材を使用する

自然素材を使うと、結露対策に効果的です。自然素材では、漆喰や無垢材がよく使用されています。

漆喰は、吸放機能が優れており、自然に湿度を調整してくれます。また、それだけでなく、脱臭効果もあります。無垢材には、調湿効果があり、湿度が高くても快適に過ごせます。

このように、自然素材の家は、機械に頼らず快適な暮らしができるのも魅力の1つです。

具体例③二重窓や複層ガラスを使用する

結露対策として、断熱性を高めるのも大切ですが、空気の出入りが激しい窓の性能を高めることでより結露対策ができます。

住まいの中で最も熱が移動するのが窓です。室外の温度が室内に伝わりにくくなる二重窓や複層ガラスを使用するとより効果が期待できます。また、窓だけでなく、サッシにもこだわることが重要です。

具体例④樹脂サッシにする

結露対策において、窓サッシの種類も重要です。断熱性と気密性の高い樹脂サッシを選ぶことで、快適な室内温度を保ちながら、外の冷気を伝えにくくしてくれます。

一般的にアルミサッシが採用されていることが多いですが、樹脂サッシは熱を伝えにくいため、結露が発生しにくいです。そのため、樹脂サッシを取り入れることで、結露の発生を防げます。

具体例⑤連続除湿を活用する

気密性を確保できていることが前提ですが、連続除湿の活用も結露対策の1つです。連続除湿は除湿器の面倒な水捨て作業が不要なため、手間がかからず、効率良く除湿できます。

湿度の高い梅雨でも、室内の湿度を50~60%に保てるほどの効果が期待でき、結露対策には必須アイテムです。

日常生活でできる結露対策

家を作る段階で結露対策をしておくのもとても大切ですが、住み始めてからも対策を実践することで、より結露対策ができます。日常生活でできる結露対策には以下6つ挙げられます。

  • 室内の湿度を下げる
  • 水滴になる前に窓際の水分を飛ばす
  • 水滴をこまめに拭き取る
  • 結露シートや結露テープで結露を防ぐ
  • こまめに換気をする
  • 観葉植物や水槽を窓際に置かない

上記のような結露対策を行い、カビやダニの発生、建物劣化やシックハウス症候群を予防しましょう。

まとめ

この記事では、結露対策をした住宅を建てようと考えている方に向けて結露に関することや結露対策をした家づくりをするポイント、具体例などを紹介しました。結露は住まいにも人体にも悪影響でしかありません。

そのため、本記事で解説した内容を参考にして家づくりに取り組んでください。

家づくりは高額で、ほとんどの方が一生に一度となる大きな買い物です。家づくりで後悔しないよう、上記で紹介した点を把握し、結露対策がしっかり施された家を作りましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次