トリプルサッシは結露対策に効果的?メリットやデメリットなども紹介

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窓にトリプルサッシを使うと、断熱効果や結露対策、防音対策ができます。このトリプルサッシとは、窓ガラスを3枚重ねたサッシのことです。

取り入れることで、より快適な住まいが実現します。省エネ効果も期待できるため、光熱費の削減にもつながるのも着目されている理由の1つです。

そこで、この記事ではトリプルサッシについてメリットやデメリットなどを紹介していきます。トリプルサッシを取り入れようか迷っている方は、参考にしてみてください。

目次

トリプルサッシとは

トリプルサッシは、トリプルガラスや三重サッシ、三重ガラスなどと呼ばれるガラスです。

3枚のガラスで成り立っており、通常のガラスの約4~6倍の断熱性があります。ガラスには普通のガラス(フロートガラス)だけでなく、断熱効果に優れているLoe-eガラスが使用されているものもあります。

3枚のガラスの層には、空気や断熱効果のあるガスが入っていたり、1層が真空のものもあります。断熱性能は「真空>クリプトンガス>アルゴンガス>空気>空気」の順に高いです。

取り入れることで、住宅の省エネ性能を高め、快適な住空間が実現できます。

トリプルサッシのメリット4つ

トリプルサッシを利用することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。メリットを以下4つ紹介します。

以下でそれぞれ詳しく解説していきます。

メリット①断熱性が高い

トリプルサッシの1番のメリットは断熱性の高さです。快適な住環境を保つためには、高い断熱性と気密性が欠かせません。トリプルサッシのガラスの間に入っているアルゴンガスやクリプトンガスは空気よりも熱を通しにくいです。

これにより、トリプルサッシは通常ガラスの約4~6倍の断熱性の効果があります。ガラスの熱貫流率(熱の通しにくさ)は以下の通りです。熱貫流率が低いと、断熱性が高いです。

ガラス熱貫流率
普通のガラス5.7~6.0W/㎡・K
ペアガラス1.4~3.4W/㎡・K
トリプルガラス0.9~1.13W/㎡・K

断熱効果が高いため、冷暖房費を軽減でき、省エネ効果もあります。

メリット②結露対策

結露発生の原因は室内外の温度の差です。通常ガラスを採用すると、低断熱・低気密になり、結露が発生しやすくなります。

結露を放置すると、カビやダニが発生し、建物劣化やシックハウス症候群などを引き起こしてしまいます。トリプルサッシは、3枚のガラスと2つの空気層によって断熱性能を高め、表面温度を室温に近い温度に保てるため、結露の対策ができます。

こまめに拭き掃除などをしなくても、カビやダニなどが発生しにくく、衛生的な状態を保ちやすいです。

メリット③防音対策

外を走る車や電車の音、近所の生活音などが気になり、ストレスになってしまうこともあります。トリプルサッシには高い防音性があるため、騒音を気にせず過ごせます。

また、外からの騒音を防ぐだけでなく、室内から外に漏れる騒音も防げます。周りに気を使わず生活できるのもメリットです。室内で大きい音で音楽やテレビをみたりなど、好きな生活を送れます。

メリット④防犯性が高い

トリプルサッシは、シングルガラスと比べると厚みや強度があり、防犯性が高いです。

防犯フィルムと一体になっているものもあるため、より防犯性を高めたい場合は、このようなトリプルサッシを選ぶと良いでしょう。

トリプルサッシのデメリット4つ

トリプルサッシを取り入れた後に後悔するという結果は避けたいです。そのため、トリプルサッシのデメリットも知っておきましょう。以下でトリプルサッシのデメリットを4つ紹介します。

以下でそれぞれ詳しく解説していきます。

デメリット①費用が高い

トリプルサッシは単板ガラスや複層ガラスと比べて、ガラスが3重で構造が複雑であるため費用が高いです。一概に言えませんが、相場として、通常のガラスの約5倍~、ペアガラスの約3倍~と差があります。

費用もかかるため、ペアガラスとトリプルサッシを窓によって使い分けるのも方法の1つです。

断熱性を高める程、価格は高くなりますが、断熱窓にするともらえる補助金があります。費用の3分の1が戻ってくるので、検討してみてください。

デメリット②寿命が短い

トリプルサッシの寿命はおよそ10~30年です。トリプルサッシの寿命に影響を与える要因として以下のようなものが挙げられます。

  • パッキンの劣化
  • 層の間のガスの抜け
  • 雨水や紫外線
  • 施工内容
  • 使用状況
  • ガラス自体の重さ
  • 自然災害

窓のパッキンの寿命は10年程度で、気密性の劣化が始まってしまいます。中間層にガスが入っているものは、毎年約1%ずつガスが抜けていき、約30年を超えると性能が落ちていきます。

他にも、上記のような要因からフレームが歪むなどのダメージを受けてしまうこともあります。このようなさまざまな要因によってガラスの間に結露が生じたり、カビが発生したり、すき間風や雨漏りするようになると、交換が必要です。

デメリット③重い

トリプルサッシは使用しているガラスの枚数が多いため、重いです。最近は軽く開閉できるよう工夫されているものもありますが、通常の取っ手や引手では開閉しにくい可能性もあります。

そのため、一度トリプルサッシの開閉を実際に体験してみて、開閉しにくい場合は、取っ手や引手を工夫すると良いでしょう。ハンドルタイプがおすすめです。

また、トリプルサッシは厚みがあるため、他のサッシへの交換は工事が必要です。そのため、将来、体力が衰えた時のことも考えて、取り入れるかの判断をしてみてください。

デメリット④交換に費用がかかる

単板ガラスからトリプルサッシに交換する場合、厚みが変わるため、既存の窓枠やサッシを変えなければいけません。

自分で交換はできず、工事が必要となるため費用がかかります。住み始めて後悔しないよう、事前に住宅会社に相談して決めると良いでしょう。

家づくりの際には複数社を比較しよう

家づくりをする際は複数社を比較するのが大切です。同じような条件で複数社から見積もりを取ることを相見積もりといいます。家づくりを依頼する際は、金額だけでなく、プランの内容やスタッフの対応、要望をどれだけ聞き取ってくれるかなど、比較検討が必要です。

相見積もりでは、プランの違いや今のトレンド、相場感が分かるため、家づくりをする際は、相見積もりが欠かせません。最低でも3社は見積もりをお願いしましょう。

多くの住宅会社では、無料相談会や完成見学会などが実施されているので、気になる方は参加してみてください。無料相談会はオンラインでも実施されており、気軽に参加できます。

まとめ

この記事では、トリプルサッシを取り入れようか悩んでいる方に向けて、トリプルサッシについて特徴やメリット、デメリットなどを紹介しました。

窓は室内の温度を大きく左右する大きな要因です。窓をトリプルサッシにすることで、快適な室内環境が作れ、省エネにつながったり、結露対策にもつながります。

予算を考慮しながら、担当スタッフと相談してみてください。トリプルサッシを取り入れ、快適な室内環境を作りましょう。

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