外断熱の魅力とは?外断熱の特徴や内断熱との違いも解説

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「外断熱ってなに?」
「外断熱と内断熱って何が違うの?」

家づくりにおいて、住まいの断熱性能はとても重要になります。なぜなら、断熱性能はそのまま住まいの快適性に直結するためです。

断熱性能が高ければ、夏涼しく冬暖かい住まいにでき、光熱費を抑えた住まいにできます。せっかく高いお金を払うなら、快適な暮らしを送りたいでしょう。

断熱工法は大きく分けて2種類あり、内断熱と外断熱があります。満足のいく家づくりをするためには、外断熱を採用することがおすすめです。しかし、聞き慣れない言葉でなんのことかわからない人も少なくないはず。

そこで本記事では、外断熱について徹底解説します。あわせて、内断熱との違いや外断熱にする際の注意点も解説するため、ぜひ参考にしてください。

目次

外断熱とは

外断熱とは外壁と柱の間に断熱材を設置し、建物全体を丸ごと断熱材で包み込む方法です。非常に高い気密性を持ち、外気の影響を受けにくく、室内の熱を逃さない魔法瓶のような住まいにできます。

もうひとつの断熱工法である内断熱より高い断熱性能を誇り、住宅の大敵である内部結露に強いことが最大の特徴です。ヨーロッパやカナダ・アメリカでは当たり前のように普及しており、日本でも住宅の耐久度が高いという利点から注目されています。

外断熱と内断熱の違い

外断熱と内断熱の違いは大きく分けて以下の3点になります。

  • 断熱材を入れる箇所
  • 気密性
  • 使用できる断熱材の種類

最大の違いは断熱材を入れる箇所です。外断熱は外壁と柱の間に断熱材を入れて建物全体を丸ごと包み込むように施工します。それに対し、内断熱は柱と柱の間に部分的に断熱材を設置するのが特徴です。

外断熱は建物を丸ごと包み込むため、部分的に断熱材を設置する内断熱より隙間ができにくく、必然的に気密性を高くできます。室内温度の差を少なくした、快適な住環境にすることが可能です。

しかし、使用できる断熱材が少なく、施工できる会社が少ないことが内断熱と異なります。内断熱は使用できる断熱材の種類が豊富で、外断熱よりも安価で施工が可能です。

外断熱のメリット

外断熱にはどのようなメリットがあるのかみていきましょう。代表的なメリットは以下の3つです。

  • 快適な室内温度の実現
  • 家が長持ちする
  • 光熱費の削減

それぞれ以下でわかりやすく解説するため、ぜひ参考にしてください。

快適な室内温度の実現

1つ目のメリットは、快適な室内温度の実現ができることです。外断熱は気密性が非常に高いため、住まいの隙間を極限までなくせます。外気の影響を受けにくく、室内の熱を逃さないことで室内温度を一定に保つことが可能です。

気密性が低いと室内の熱が逃げてしまい、冬は寒く夏は暑い住まいになってしまいます。特に寒い家は呼吸系疾患など人体に悪影響を及ぼすため注意が必要です。

外断熱の住まいでは、室内温度の差が少ないためヒートショックなどのリスクも軽減でき、住む人の健康を守れます。

家が長持ちする

2つ目のメリットは、家が長持ちすることです。外断熱の住まいでは高い気密性によって建物の内側と外側の温度差が少なくできるため結露を防止できます。カビやダニの繁殖を防ぎ、住む人の健康被害リスクをなくした住まいの実現が可能です。

また、外断熱の最大のメリットは内部結露を防止できるところにあります。内部結露は壁の中で起きるため、普段は見えません。知らないうちにカビが発生し、シロアリが寄ってきて住まいの老朽化を進行させます。

しかし、外断熱は壁の中に通気層があることで水蒸気を屋根から逃すことができ、内部結露の心配がありません。そのため、高い耐久性を持った長持ちする住まいにできます。

光熱費の削減

3つ目のメリットは、光熱費の削減ができることです。外断熱は家を丸ごと断熱材で包み込むことで、隙間の少ない気密性の高い住まいにできます。

室内の熱が逃げにくいため、空調の使用頻度を抑えることに繋がり、光熱費の削減が可能です。戸建てでの外断熱の年間冷暖房費は約9.5万、内断熱は約22万といわれているため、年間10万ほど節約できます。

電力会社が2023年4月から約30〜40%の電気代値上げを経済産業省に申請する中、光熱費を削減できることは大きなメリットでしょう。外断熱にすることでライフサイクルコストを考えた経済的な住まいにできます。

外断熱のデメリット

ここでは、外断熱のデメリットを見ていきましょう。デメリットとして挙げられるのは以下の2つです。

  • 外壁が厚くなる
  • 費用が高い

それぞれ以下で詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。

外壁が厚くなる

1つ目のデメリットは、外壁が厚くなることです。外断熱では外壁と柱の間に断熱材を設置するため、内断熱よりも外壁が厚くなってしまいます。

外壁が厚くなると、狭小地の場合は居住スペースが狭くなったり、複雑なデザインに対応できない場合があり注意が必要です。住まいの外観や間取りにこだわりたい人には不向きになります。

しかし、実績の豊富な会社なら対応してくれる可能性もあるため、会社選びを慎重に行うようにしましょう。

費用が高い

2つ目のデメリットは、費用が高いことです。外断熱は、部分的に断熱材を施工する内断熱よりも広範囲に断熱材を設置する必要があるため、必然的に費用が高くなります。

また、確立された工法がなく、施工できる業者が少ないことも費用が高くなる理由のひとつです。施工費には100万以上の費用がかかるため注意しましょう。

しかし、初期費用はかかるものの、光熱費削減効果を考慮すると外断熱の方がお得になります。予算面と相談しつつ、取り入れてみることがおすすめです。

内断熱のメリット

内断熱のメリットを見ていきましょう。代表的なメリットは以下の2つです。

  • 費用が安い
  • 外壁に影響がない

それぞれ以下で詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてください。

費用が安い

1つ目のメリットは、費用が安いことです。内断熱は部分的な断熱のため、外断熱よりも施工範囲が狭く施工費を抑えられます。

また、内断熱は日本で昔から使われている方法であり、使用できる断熱材が豊富なことが特徴です。安価で使用できるものや断熱効果が高いものまで揃っており、あなたのこだわりに合わせて断熱材を選べます。

しかし、安さを求めすぎると内部結露や住んでみたら効果が薄いというミスにつながる可能性もあるため注意しましょう。

外壁に影響がない

2つ目のメリットは、外壁に影響がないことです。内断熱は柱と柱の間に断熱材を施工するため、外観デザインや間取りの自由度が高くなります。

狭小地でもデザイン性を損なうことなく、住まいを建てることが可能です。外観のデザインにこだわりたいという人に向いている方法になります。

しかし、外観デザインや間取りにこだわりすぎて、住まいの断熱性や耐久性が低くなってしまっては意味がありません。しっかりと性能面も考慮してプランを立てましょう。

内断熱のデメリット

内断熱のデメリットを見ていきましょう。デメリットは以下の2つです。

  • 気密性が低い
  • 結露が起きやすい

それぞれ以下で詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。

気密性が低い

1つ目のデメリットは、気密性が低いことです。内断熱は部分的に断熱材を設置するため、外断熱よりも気密性が低くなります。

熱を伝えやすい部分である熱橋(ヒートブリッジ)ができてしまい、住まいの断熱性の低下を招く恐れがあり注意が必要です。また、気密性が低いと空調の効率もよくないため、光熱費も高くなります。建てる際の費用も大切ですが、立てた後の費用も考慮した上でどの断熱工法にするのか決めることがおすすめです。

結露が起きやすい

2つ目のデメリットは、結露が起きやすいことです。内断熱は気密性が外断熱より低いことで、空気が出入りしやすく、建物の外側と内側に温度差ができてしまいます。その結果、結露が発生しやすくなり、ダニやカビを繁殖させるため注意が必要です。

また、内断熱の最大のデメリットは、内部結露が起きやすいというところにあります。内部結露は土台や柱・梁などの構造材を簡単に腐らせ、建物の耐久度を著しく低下させる大きな要因です。地震などの災害時の倒壊リスクを高めてしまうため、内部結露には気をつけましょう。

外断熱と内断熱でおすすめなのはどっち?

外断熱と内断熱では、外断熱の方がおすすめです。理由としては、内断熱よりも高い断熱性能を誇りながらも、内部結露の心配がないことが挙げられます。

内部結露は壁内で起こるため、気づくのが非常に困難です。知らないうちにカビや木材腐朽菌によって住まいの老朽化が進み、災害時に倒壊してしまう家になっては意味がありません。以下の画像は内部結露によってカビが繁殖した実際の画像です。

出典元:Zelkoba Design

将来にわたって安全かつ快適に暮らすためにも、事前に内部結露のリスクをなくせる外断熱にすることをおすすめします。また、光熱費を年間10万ほど削減できることも魅力的なポイントです。

外断熱にする際の2つの注意点

ここでは、外断熱にする際の注意点を解説します。気をつけるべきポイントは以下の2つです。

  • 計画換気が必須
  • 会社選びが重要

それぞれ以下で詳しく解説するため、後悔しないためにも必ず確認してください。

計画換気が必須

1つ目の注意点は、計画換気が必須なことです。外断熱の住まいは気密性が非常に高いが故に湿気がこもりやすくなっています。

換気をしっかりとしないとハウスダストが外に出ていかず、健康被害のリスクが高まるため注意が必要です。2003年の建築基準法改正によって計画換気が義務付けられていることで、そこまで問題ではありません。しかし、換気には気を配るようにしましょう。

換気システムを導入する際には、空気の循環だけでなく、熱交換器のある第1種換気システムがおすすめです。第1種換気システムなら24時間窓や給気口を開けなくても常に換気が行えるため、非常に効率が良くなっています。

会社選びが重要

2つ目の注意点は、会社選びが重要であることです。外断熱には、断熱材は隙間の生じないように施工しなければならないなど、施工の際の注意点が複数あります。高い技術力が必要になる方法のため、会社選びがとても重要です。

会社選びを間違えてしまうと、外壁材がずり落ちてくるなどの施工不良につながる可能性もあります。外断熱にする際には、実績が豊富な会社に依頼することがおすすめです。

また、実際の家を見ることは非常に参考になるため、候補の会社の見学会には必ず足を運ぶようにしましょう。

以下の記事で滋賀県のおすすめ住宅会社を紹介しています。あわせてご覧ください。

付加断熱という方法もある

断熱工法には、『付加断熱』というものもあります。付加断熱とは、外断熱と内断熱を併用したもので『ハイブリッド工法』や『W断熱工法』とも呼ばれている方法です。

外断熱と内断熱の良いところをうまく取り入れており、より高い断熱性と気密性を誇ります。そのため、外断熱と同様に光熱費の削減も可能です。

また、内部結露も起きにくく、外断熱よりも施工費を抑えられます。高い技術が必要になるため、会社選びがより重要になりますが、ぜひ取り入れてみましょう。

まとめ

本記事では、外断熱についての詳しい解説や内断熱との違い、外断熱にする際の注意点を紹介しました。断熱性能の高い快適な暮らしを送るためには、外断熱を取り入れるようにしましょう。

外断熱には、快適な室内環境の実現や光熱費の削減、内部結露の防止などのさまざまなメリットがあります。住まいの耐久性も高く、将来にわたって安心安全の住まいが実現可能です。きっとあなたの暮らしを豊かにしてくれるでしょう。

しかし、外断熱にする際には気をつけなければならないこともあります。そのため、本記事で紹介した注意点を忘れないようにしてください。外断熱で満足のいく家づくりをしましょう。

本記事があなたのお役に立てれば幸いです。

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